目次
- 01. エンディングノートとは?
- 02. 作成するメリットとタイミング
- 03. 必ず入れたい7つの基本項目
- 04. 書き方のコツ5ステップ
- 05. デジタル遺品・ネット口座の書き込み方
- 06. 遺言書との違いと使い分け
- 07. 無料テンプレート3選
- 08. よくある質問(FAQ)
- 09. まとめ
エンディングノートとは?

「エンディングノート」は、自分が病気・介護状態・死亡したときに備え、家族や医療・介護スタッフへ伝えておきたい情報を一冊にまとめるノートです。法的効力はありませんが、残された家族が以下の項目を迷わず進められるため、近年は終活(しゅうかつ)の第一歩として注目されています。
- 相続手続きや葬儀の段取り
- 延命治療・介護方針
- 連絡すべき友人・関係先
作成するメリットとタイミング
2-1. 家族の心理的・経済的負担を軽減
書類探しや意思決定の手間が減り、相続トラブルも防ぎやすくなります。
2-2. “もしも”が起きたときの治療・介護方針を共有
リビングウィル(延命治療の希望)を明示することで、家族が判断に迷いません。
2-3. いつ書く?――「元気なうち」が最適
平均寿命延伸で認知症リスクが増加しています。60代前半までに第一稿 → 毎年誕生日に見直しが理想です。
必ず入れたい7つの基本項目
- プロフィール(本籍・マイナンバー・健康保険証)
- 資産一覧(預貯金・証券・暗号資産・借入)
- 保険・年金情報
- 医療・介護希望(延命治療/臓器提供)
- 葬儀・お墓・菩提寺
- 家系図・相続希望メモ
- デジタル遺品(SNS・サブスク・ネット銀行)
書き方のコツ5ステップ
- テンプレートを入手(紙/PDF/アプリ)
- 鉛筆で下書き:修正しやすい
- 資産・IDをリスト化:別紙でも可
- 家族と共有:誤解を防ぐ
- 年1回メンテ:資産増減・住所変更を反映
デジタル遺品・ネット口座の書き込み方
ID・パスワードは紙に直書きせず、「一覧シート+保管場所パスワード」方式が安全。
例:
・「PC内フォルダ location: Documents/EndingNote」
・「マスターパスワードは金庫内USBに保存」
家族がアクセスできるよう二重管理しましょう。
遺言書との違いと使い分け
| 項目 | エンディングノート | 遺言書 |
|---|---|---|
| 法的効力 | なし | あり(民法) |
| 書式 | 自由 | 自筆証書・公正証書など厳格 |
| 目的 | 想い・希望の共有 | 財産分配の確定 |
財産分けは遺言書で確定し、付言事項や医療希望をエンディングノートに補完するのがベストです。
無料テンプレート3選
よくある質問(FAQ)
Q1. 100均のノートでも良い?
可。ただし項目漏れを防ぐためテンプレを下敷きにしましょう。
Q2. 書いた後はどこに保管?
耐火金庫・貸金庫が安心。共有者を限定したクラウド保存も併用可。
Q3. 修正履歴はどう残す?
追記日を赤ペンで明記し、古いページには二重線+日付。
まとめ
エンディングノートは「家族への最後のラブレター」。法的効力はないものの、医療・介護・相続・デジタル遺品まで幅広くカバーでき、家族の負担を大幅に減らします。
60代前半までに第一稿 → 誕生日に毎年見直しが理想。テンプレートを活用し、今日から一歩を踏み出しましょう。
遺品整理でお悩みの方へ!
羽賀商店は、遺品整理において豊富な経験と確かな技術を持っています。遺品整理の際のご不安やお悩みを丁寧にサポートし、ご家族の負担を軽減するお手伝いをいたします。専門のスタッフが心を込めて対応いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。
代表:河原淳
